
本記事は、BROMPTON JAPAN カントリーマネージャー・矢野大介さん、Brompton Tokyo ストアマネージャー・松原武彦さん、そして マーケティングマネージャー・曽我厚太朗さんの独占取材を通して1周年記念イベント「Unfold More」の現地取材をもとに、 なぜBromptonが都市生活を変えるのか Bromptonが「旅」をどう再定義しているのか、1ヶ月8,800円で生活の中にBromptonがあるを“体感”できる新キャンペーンとは何かを立体的にまとめたレポートです。
50年変わらないシルエットが語る哲学|Brompton Tokyo 1周年で見えたブランドの原点と未来

ロンドン生まれの折りたたみ自転車ブランド「Brompton(ブロンプトン)」は、1975年の誕生以来、「都市生活をより自由で快適にする」という理念のもと、世界中で愛され続けてきました。その思想を体現する日本市場の発信拠点としてオープンしたフラッグシップストアが「Brompton Tokyo」です。
同店は単なる「自転車を販売する場所」にとどまらず、オーナーやブランドに興味を持つ人々が集い、つながる“コミュニティのハブ”として機能しており、日本におけるBromptonの世界観を深く体感できる特別な空間となっています。 2026年3月27日(金)、Brompton Tokyoのオープン1周年を記念した特別イベント「Unfold More」が同店にて開催されました。
当日は、日本市場におけるBromptonの現在地と、BROMPTON JAPANが描く今後のビジョンが共有されました。
会場には、ブランドの原点を象徴する特別な1台として、創業者アンドリュー・リッチーがハンドメイドで製作した初期ロット400台のうちの1台「MK-1」が展示され、来場者の目を引きました。
約50年前に作られたこの車体は、現在の最新モデルと比較しても、その美しいフォルム(シルエット)をほとんど変えていません。
ブランドのアイデンティティである骨格やデザインを頑なに守り抜きながら、内部のパーツや素材を常にアップデートし続けてきた、Bromptonの歴史と哲学の積み重ねを雄弁に物語る存在です。
1975年から続く理念|都市生活をより自由で快適に
50年の歴史と「Life Unfolded」の理念|創業者の思いから始まった都市の自由
Bromptonの歴史は、1975年、ロンドンの小さな部屋から街を眺めていたアンドリュー・リッチーが、「この街をもっと自由に移動できる方法はないか」と考えたところから始まります。彼が目指したのは、高性能な折りたたみ自転車という「モノ」そのものではなく、都市での自由な移動手段を通じて、都市生活の自由と豊かさを広げることでした。
その思想を端的に表現したのが、ブランド50周年を機に掲げられたスローガン「Life Unfolded(ライフ・アンフォールディッド)」です。これは単に自転車を“展開する(Unfold)”という意味を超え、「Bromptonを展開することで、人生そのものが少しずつ広がっていく」ことを示唆する言葉です。
ブランドパーパスは、「より良く、より幸せな生活のために、都市生活の自由な移動を生み出す」こと。Bromptonを展開することで日常の行動範囲が広がり、これまで行けなかった場所に行けるようになり、新しい出会いや体験を通じて人生が豊かになっていく——「Life Unfolded」は、そうした考え方を凝縮したフレーズでもあります。

Brompton Tokyoは、単なる販売拠点にとどまらず、この「Life Unfolded」の世界観を日本で広げていくためのキーハブとしての役割を担っています。今回の「Unfold More」は、そのビジョンを具体的な戦略として示す場となり、日本の都市生活者に向けて、Bromptonとともに日常をもう一歩先へ“広げていく”未来を提示するイベントとなりました。
独占取材で見えた「Brompton(ブロンプトン)の本質」

「良いところが多すぎて、逆に困るんですよ(笑)」 インタビューの中でそう語りながら、BROMPTON JAPAN マーケティングマネージャーの曽我厚太朗さんは、Bromptonの魅力を一言で「総合力」と表現しました。
コンパクトに折りたためる機能性、都市の暮らしに溶け込むデザイン、電車やクルマとのスムーズな組み合わせ、そして所有する喜び。単なる“折りたたみ自転車”を超え、移動そのものの体験価値を高めている点こそが、Bromptonの「本質」だといいます。
「Life Unfolded」から「もっともっと自由に」

今回の1周年記念イベント「Unfold More」では、BROMPTON JAPANが掲げるグローバルスローガン「Life Unfolded(ライフ・アンフォールディッド)」をさらに発展させた、新たなブランド戦略が発表されました。
「Bromptonとともに人生をより自由に、より豊かに」という想いが込められたこのフィロソフィーを起点に、 “Bromptonで、もっともっと自由に” というテーマのもと、都市生活者の移動と旅のあり方をアップデートしていく取り組みが次々と紹介されました。
Bromptonが考える「旅」解像度で変わる街の見え方
自転車業界外出身だから見えたもの
曽我さんは、もともと自転車業界の出身ではなく、外資系企業でキャリアを重ねてきました。
Bromptonに関わるようになってからは、「日常の風景の見え方が大きく変わった」と語ります。
「自転車で知らない街を走ると、解像度が一気に上がるんです。有名スポットを点と点で回るんじゃなくて、その“間”にあるものまで全部見えてくる」 それは、観光マップに載った場所をタクシーや電車で巡るだけでは気づけない細部です。
路地の雰囲気、小さなカフェ、匂い、坂の勾配。 曽我さんは、そうした「間」にあるものまで丸ごと含めて「旅」と呼びたい」と語ってくれました。
必ずしも長距離や派手な観光を指すわけではなく普段の行動範囲の中で、街や風景の解像度が上がっていくような体験そのものだと言えます。
Bromptonだからできる“気軽な非日常”
曽我さん
「ただ、それを実践するには、『輪行』『保管』『持ち運び』っていうハードルがつきまといます。そこをクリアにするのがBromptonの折りたたみ性能です。
慣れれば10秒くらいで折りたたみと展開ができる操作性があって、部屋・オフィス・電車・バス・クルマ・宿泊施設でも扱いやすいコンパクトなサイズ感になっている。
だから、日常の足と“旅道具”を、1台で両立できるような設計になっているんです。
自転車好きの人は、昔からそういう旅をやっているんですけど、それが“ごく一部の人の遊び”で止まってしまっている。Bromptonなら、その楽しさを、自転車に縁のなかった人にも広げられると思っています。」
ターゲットは「自転車好きのヘビーユーザー」ではない
曽我さん
「Brompton Tokyoでの1年目の実績って、すごく象徴的なんですよ。
購入してくださった方の約8割が『初めてのBrompton』なんです。しかも、その多くはロードバイクに乗り込んでいるような“ヘビーユーザー”じゃなくて、これまで本格的なスポーツバイクとはほとんど無縁だった人たちなんです。
僕らは、“自転車趣味を深堀りするブランド”というよりも、“自転車人口そのものを増やす入り口の一つ”でありたいと思っていて。
だからこそ、通勤とか、週末のカフェライドとか、旅先でのちょっとした散策とか、そういう“生活に近いシーン”から自転車を提案していきたいんです。 Brompton Tokyoは、まさにそのためのハブとして機能しているお店なんです。」
「総合力」が生む唯一無二の価値
曽我さんが語る「総合力」は、単にスペックの話ではありません。大きく7つの要素が絡み合っています。
1.折りたたみ構造の完成度
畳んだ時のコンパクトさと安定性、操作性のバランスが極めて高い。
2.走行性能と剛性感
コンパクトなのにしっかり走る剛性。スポーツバイク経験者の視点から見ても「しっかり走るレベル」。
3.コミュニティの存在
Bromptonのもう一つの大きな魅力は、購入したオーナー同士が繋がるコミュニティの存在です。 同じ形のBromptonに乗っていても、施されているカスタムや日々の使い方、乗る人のファッションスタイルは一人ひとり全く異なります。「みんな同じ自転車に乗っているのに、みんな違う。」
そんな独特のコミュニティ文化が、ユーザーの間で自然発生しているのです。
こうした「買った側で繋がるコミュニティ」の熱量を象徴しているのが、公式イベントである「Community Ride」です。
あわせて、ホテルなどの施設での車体の貸出を強化することで、既存のオーナー同士が集える場や、まだBromptonに触れたことのない方が気軽に体験できる機会をいっそう増やしていくとしています。
4.パーソナライズ性
50年ほぼ変わらないフレームフォルムの上に、無数のパーツ・アクセサリーが乗る。「飽きずに付き合える」という声が多い理由。
5.一生モノの耐久性
ロンドンのグリーンフォード工場で職人がハンドメイド。 メンテナンスしながら20〜30年乗り続けるオーナーも。
6.街に溶け込むデザイン
「工業製品っぽさ」が薄く、日常の風景や旅先の写真に自然に馴染む。 “自転車と一緒に撮りたくなる”ビジュアル。
7.モデルごとの選択肢
- C Line:スタンダード
- G Line:フルサイズバイクのような走行感を備えた初のモデル
- P Line:軽量パフォーマンス
- T Line:7.9kgのフラッグシップ 用途・好みに応じて段階的に選べる設計。
曽我さん「何が一番刺さるかは人それぞれなんですが、 どこから入っても最後は“総合力”に行き着くのがBromptonなんだと思っています」
Brompton Tokyo 1周年の輝かしい成果|コミュニティハブとして

イベントの位置づけ|「Unfold More」とは何か
私たちがグローバルで掲げるスローガン『Life Unfolded(人生を展開する)』を、日本の都市生活者の日常にどう落とし込むか。
この1年間は、まさにその実験の総括と言えます」 そう語るのは、Rapha Tokyoの立ち上げや野辺山シクロクロスレース主催などの実績を持つ、BROMPTON JAPAN カントリーマネージャーの矢野大介さんです。
矢野氏は冒頭で、Brompton Tokyoが単なる販売店舗ではなく「コミュニティのハブ」として機能してきたことを強調しました。
その言葉を裏付けるように、開業1年間で以下のような目覚ましい成果を達成しています。
- 新規ユーザーの獲得: 購入者の約8割が初めてBromptonを手にした層
- コミュニティの拡大: Peatix上のコミュニティメンバーが800名以上に成長
- 活発なイベント開催: コミュニティライドやイベントを110回以上実施
- 体験プログラムの定着: 累計約700名(1日平均約3名)が利用
「これらの活動を通じて、利用者からは『東京で電車に乗らなくなった』『東京の地理が3次元で頭に入るようになった』『道のつながりが細かく分かるようになった』といった声が多数寄せられています。
これは、Bromptonが単なる移動手段を超え、都市生活の質を向上させるツールとして確実に機能していることの証明と言えるでしょう。」と矢野さんはいいます。
体験プログラムの拡充と新サービス
原油高騰を背景とした体験プログラム

松原さんは、最後にBrompton Tokyoが目指している姿をこうまとめます。
「目指しているのは、“試乗や体験があって、その先にコミュニティが待っている”という状態です。試して、納得して買っていただいて、そのあともライドやイベントを通じてBromptonのある生活を一緒に楽しんでいけるようにしたい。“買う場所”で終わるのではなく、 “Bromptonのある時間の過ごし方”や“ちょっと豊かな都市生活”と出会う場所でありたいんです。そのためのアクティビティを、これからもどんどん増やしていきます。
Brompton Tokyoは、単なる販売店ではなく、「体験」と「学び」と「つながり」が一つの流れとしてデザインされた、都市型コミュニティの拠点になりつつあります。」
「Commute with Joy 1か月通勤レンタルキャンペーン」若い世代にも届けたい
松原さん
「2026年4月1日から、期間限定で『Commute with Joy』というレンタルキャンペーンを始めます。
原油価格の高騰で交通費の負担が重くなっているなかで、春の新生活シーズンに“自転車通勤って実際どうなんだろう?”と、まずは気軽に試してもらいたいと思ったのがきっかけです。
いちばん大きなポイントは、通常のレンタルサービス『Days with Brompton』だと1週間8,800円のところを、このキャンペーン中は同じ8,800円で丸1ヶ月使っていただけるところですね。
1〜2日乗って終わりではなく、リアルな通勤ルーティンの中で“自分の生活にフィットするか”をじっくり試してもらえるようにしたかったんです。
お支払い面でもハードルを下げたくて、『Buy Now Pay Later』という後払い決済も導入しました。若い世代にももっと乗ってもらいたいという思いが背景にあって、年齢層に合わせての分割に対応しています。
“いきなり一括は不安だけど、通勤に使えるなら検討したい”という方にも選んでもらいやすくなるはずです。」
注意事項
- 貸し出し台数には限りがあり、全てのお申し込みを受けられない場合があります。
- 申し込みは2026年4月限定 貸し出しは申し込み順に順次対応となります。
- 状況により4月以降の貸し出しとなる場合があります。
Brompton公式ブランドサイト:https://jp.brompton.com
P Lineについて:https://jp.brompton.com/p-line
<登壇者プロフィール>
矢野 大介/Daisuke Yano BROMPTON JAPAN 株式会社/Japan Country Manager
Rapha の初期から関わり日本と韓国マーケットにてローンチしゼネラルマネージャーを務める。Rapha Tokyo をオープンし販売拠点に留まらないコミュニティ型スペースとして、日本におけるサイクリング文化の醸成に寄与した。以前は、八ヶ岳にてそこでしかオーダーできないオーダーメイドブランドのIndependent Fabricationや、Speedvagen を中心に予約制の八ヶ岳バイシクルスタジオ運営。八ヶ岳の野辺山を UCI 認定された野辺山シクロクロスレースを主催し八ヶ岳周辺のサイクリング拠点として貢献する。自身も競技者として活動するなどカルチャーと現場の双方に精通。 現在は情熱を共有する仲間たちとともにBrompton を率い、都市生活に根ざしたモビリティとコミュニティの価値を日本市場へ広げている。
曽我 厚太朗/Kotaro Soga BROMPTON JAPAN 株式会社/Japan Marketing Manager
外資系企業およびブランドマネジメントの分野においてブランド戦略からコミュニケーション、体験設計までを一貫して手がけてきた。自転車業界出身ではないバックグラウンドを持ち、かつては日常の移動手段として自転車に親しんできたが、Brompton との出会いを機にその価値観が大きく変わった。現在では年間 5,000km以上を走行し、静岡~東京の自走やアジア4都市を巡る旅など、自らその魅力を体現している。ブランドの思想 「Life Unfolded」を軸に、プロダクトを単なる機能ではなく“体験”や“文化”として伝えるマーケティングを推進。SNS、イベント、クリエイティブ、 リテール施策を横断的に設計・実行し、Brompton Tokyo を拠点に、来店体験からコミュニティ形成までを含む統合的なブランド構築に取り組んでいる。“移動がそのまま旅になる”ライフスタイルを実践・発信している。
松原 武彦/Takehiko Matsubara BROMPTON JAPAN 株式会社/Brompton Tokyo Store Manager
2025年3月より Brompton TokyoのStore Manager に就任。スポーツバイク業界で培った経験を活かし、折りたたみによる高い機動性と優れた走行性能を兼ね備えたBromptonの魅力をより多くの人に届けることに注力している。体験プログラムの企画・運営を通じて、 日常から旅へと広がる新たなライディングスタイルを提案。 これまでのキャリアにおいて、米国発のスポーツバイクブランド「キャノンデール・ジャパン」にてセールスを務め、グラベルバイク領域に深く関わる。地元・神奈川でのライドに加え、ニセコグラベルやグラベルクラシックやくらいなどのイベントにも参加し、実体験を通じてその魅力を発信してきた。 また、イタリアの自転車ブランド「ビアンキ」の直営店9店舗のマネジメントおよび販売促進を担当。数多くのライドイベントの企画・実施を通じて、スポーツバイクの魅力を“体験”として届ける取り組みを推進してきた。







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