クロスバイクのロードバイク化は本当にあり?後悔する前に知るべき5つの理由

クロスバイクは、その汎用性の高さから街乗りや通勤・通学に最適な自転車として人気を集めています。

 

しかし、走行性能にこだわるサイクリストの中には、「もっとスピードを出したい」「長距離を快適に走りたい」という欲求から、クロスバイクをロードバイク化するという選択肢が頭をよぎる方もいるのではないでしょうか。

 

本記事では、クロスバイクのロードバイク化について徹底的に解説します。

 

改造に踏み切る前に知っておくべき5つの重要なポイントを理解することで、後悔のない選択をしていただけるはずです。

クロスバイクをロードバイク化するデメリット

理由1|コストパフォーマンスの落とし穴

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クロスバイクのロードバイク化で最初に考慮すべき点は、コストパフォーマンスです。

 

ロードバイク化には、タイヤ、ホイール、コンポーネント(変速機、ブレーキなど)の交換が必要となることが一般的です。

 

これらのパーツを高品質なものに交換すると、それなりの費用がかかります。

 

さらに、工賃やその他のパーツ代を含めると、クロスバイク本体価格を上回る出費になる可能性もあります。

 

本当にロードバイクの性能を求めるのであれば、最初からロードバイクを購入する方が、結果的にコストを抑えられる場合があります。

理由2|フレームの違い

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クロスバイクとロードバイクでは、フレームの設計思想が根本的に異なります。

 

ロードバイクのフレームは、軽量性、剛性、空力性能を追求して設計されています。より速く走ることができ、直進安定性が高いため、競技用としても優れた性能を発揮します。

 

一方、クロスバイクのフレームは、快適性や安定性を重視した設計になっています。これにより、舗装路や未舗装路を問わず、快適に走れる仕様になっています。しかし、その設計のため、ロードバイクのような高速走行性能を引き出すことは難しいでしょう。

 

クロスバイクは、日常の通勤やリラックスしたサイクリングに適しています。特に、フレームの剛性は、ペダリングパワーを効率的に推進力に変えるために重要な要素です。

 

ロードバイクでは、この剛性が高く設定されているため、力強い加速が可能です。

 

クロスバイクは、快適性を優先するために剛性がやや抑えられており、長時間のライドでも疲れにくい設計となっています。

理由3|乗り心地の変化

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ロードバイク化によって、クロスバイクの乗り心地は大きく変化します。

 

ロードバイクは、前傾姿勢が深く、サドルも硬めに設計されているため、長時間の走行では疲労を感じやすいかもしれません。

 

クロスバイクの快適な乗り心地を重視していた方にとっては、ロードバイク化によって乗り心地が悪化し、後悔する可能性があります。

理由4|パーツの互換性

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クロスバイクをロードバイク化する際に直面する最大の障壁の一つが、パーツの互換性問題です。

 

クロスバイクのパーツをロードバイクのパーツで置き換える際、互換性の問題は避けて通れません。

 

特に、コンポーネント(変速機、ブレーキなど)は、規格が異なることが多く、安易な交換は思わぬトラブルを招く可能性があります。

理由5|安全性への影響

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クロスバイクをロードバイク化する際には、パーツ交換や改造が自転車の安全性にどのような影響を及ぼすかを慎重に考慮する必要があります。

 

自転車は複数の部品が高精度に組み合わさって成り立っており、これらの調和が崩れると、安全性に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

まとめ

軽度のカスタマイズを楽しむ場合、フロントフォークを交換したりタイヤを細いものに変えるといった軽度のカスタマイズなら、低コストでクロスバイクの走行性を向上させることができます。これらは、ロードバイクの乗り心地に少しでも近づけたい方や、カスタマイズ自体を楽しみたい方にとって良い選択肢です。

 

本格的な走行性能を求めるなら しかし、ロードバイク本来の走行性を求めるなら、最終的にはロードバイク本体の購入を検討する方が幸せになる可能性が高いです。フレーム設計の根本的な違いは、どれだけカスタマイズしても完全には埋められないからです。

 

それぞれのバイクタイプの特性を理解し、自分の走行スタイルや目的に合ったバイクを選ぶことが、サイクリングを長く楽しむための鍵となるでしょう。

 

クロスバイクの快適性を活かした乗り方、ロードバイクの速度性能を活かした乗り方、それぞれに適した楽しみ方があります。

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